PROFILE– プロフィール –
Kazuhisa Urabe
卜部 和久
出身地:山口県
誕生日:2005.04.25
血液:A型
幼少期は、野球に熱中。14歳の時、2019年富士で開催されたGT500クラス第2戦で、ZENT CERUMO LC500の立川祐路選手と石浦宏明選手が劇的な優勝を成し遂げたレースを観戦。衝撃を受けたこのレースがきっかけでモータースポーツへの第一歩を踏み出すことを決意する。
同世代の中では遅い14歳でのカートデビュー、その後17歳のときにフォーミュラレースへステップアップ。そして2025年、SFL・FRJはB-MAX RACING TEAMから、GT300はHYPER WATER Racing INGINGから参戦。
- レース前に聴くとテンションが上がる曲は?
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特にないです
- 好きな映画やドラマは?
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「君の名は」にします。飛行機で移動中に改めて見る機会があって、やっぱりこの映画面白いなーって再認識したので
- オフの日は何をしていますか?
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身体の変化を感じるのが楽しいのでジムでトレーニングしていていることが多いです
- 好きな食べ物、嫌いな食べ物は?
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好きな食べ物は、焼肉です。 嫌いな食べ物は、マヨネーズとヨーグルトです
- 旅行は好きですか?どこに行ってみたいですか?
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旅行は好きなので、自然豊かなところに行きたいです
- ペットは飼っていますか?
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実家に犬が二匹います、めちゃくちゃ可愛いです
- あなたにとってのリラックス方法は?
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深呼吸すること、少し寝る・目をつぶることかな
- ストレス解消法は?
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買い物をしたり友達と過ごすと自然に解消できますね
- 好きなスポーツはモータースポーツ以外にありますか?
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野球、ゴルフ、サッカー、ですね
- 尊敬するアスリートは誰ですか?
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クリスティアーノ・ロナウドです、あのストイックさに憧れます
- 無人島に持っていくなら何?
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友達でもいいですか(笑)、協力して楽しみたいです
- タイムスリップできるなら、過去のどのレースを見に行きたい?
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小学校に戻って、もう一回やり直したい
- もし他のスポーツ選手になれるなら、誰になりたい?
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大谷翔平選手!
- レース中に面白いハプニングに遭遇したことはありますか?
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フリー走行中にシカが目の前を走り抜けました
- ファンからの熱い応援をどう感じていますか?
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本当にモチベーションになりますね、頑張りたいって強く思います!
- サインをする時に気をつけていることは?
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間違えないこと(笑)
- 写真撮影で得意なポーズは?
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(照れながらピースポーズ)
- レース以外で得意なことはありますか?
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野球です、体力測定の遠投で最高点でした
- カラオケでよく歌う曲は?
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RADWIMPSのセイカイが好きですね
- 最近ハマっていることは?
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買い物ですかね、東京に行ったとき街中を歩くだけで色々なモノが見れるので楽しいです
2019年 | 初めてレーシングカートに乗る(柳井スポーツランド) |
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2020年 | 全日本カート選手権西地域&東西統一競技会FS-125クラス フル参戦(シリーズランキング21位) |
2021年 | 全日本カート選手権西地域&東西統一競技会FS-125クラス フル参戦(シリーズランキング4位) 鈴鹿選手権FS-125クラス(1勝/ポールトゥウィン) |
2022年 | FIAF4選手権フル参戦(シリーズランキング18位) 鈴鹿S-FJ選手権フル参戦(シリーズランキング4位) |
2023年 | FIAF4選手権フル参戦(1勝/Rd.10 ポール・トゥ・ウィン、Rd.13 予選トップ) IPS-Supra Class(Rd.5 ポールポジション) Formula Beat 5/12レース参戦(4勝) |
2024年 | FIAF4選手権 13/14レース参戦(シリーズランキング11位) IPS 6/8レース参戦(シリーズランキング8位) Formula Regional Japan(Rd.13 ポールポジション) Super Taikyu Series(第7戦1位/ B予選ポールポジション(コースレコード) ) |
DIRECTOR INTERVIEW
卜部和久を最もよく知る存在のひとりが、HYPER WATER Racing INGINGを率いる加藤寛規監督だ。卜部和久を少年時代から見守ってきたからこそ語れる、“天性の感覚”とアスリートとしての成長について、話を聞いた。

“天性の感覚”を持つドライバーとしての期待
卜部選手との出会いは、もう20年近く前のことです。初めて会ったとき、彼はサーキットでチームスタッフとじゃれ合いながら、無邪気に走り回っていました。それが今や、プロのドライバーとしてこの場に立っている──。やはり、感慨深いものがあります。
彼のドライビングには、“天性の感覚”があります。特にレースの1周目で見せる判断力やアグレッシブさは、決して経験だけで身につくものではなく、生まれ持った才能です。

また、アスリートとしてフィジカルの強さも持ち合わせていて、競り合いの場面でも臆することなく攻め姿勢を貫く。そのひたむきさが、レース展開に勢いをもたらしてくれる。そして、見ていて胸が熱くなる瞬間があります。
ただ、彼の最大の魅力は、 選手として大きな伸びしろがあることです。ドライバーとして才能を持つ選手は他にも多くいますが、それを磨き続け、自らの努力で伸ばしていける選手はそう多くありません。どんなレース結果だったとしても言い訳をせず、自分と向き合いながら自身の成長に向き合う姿勢に、今後の可能性を感じています。
成長のカギは「自分を整える力」
経験を重ねていくにつれ、レースへの向き合い方や発言の内容にも変化が見られ、走るたびに新たな視点を得て、自分なりのスタイルを築こうとしている印象があります。その一方で、経験を積み重ねている最中だからこそ、吸収した情報が多岐にわたり、ときに頭の中が整理しきれていないように映る場面もあります。

今の彼にとって大切なのは、“自分に必要なもの”と“そうでないもの”を見極め、走りの軸を固めていくこと。その整理がつけば、おのずと結果もついてくると信じています。
また、複数のカテゴリーを並行して走る卜部選手にとって、事前の準備は非常に重要です。コース特性や天候、タイヤの状態など、事前にイメージを持っておくこと、レースウィークに起こりうるリスクを想定し、常に先手を打てるようになることがレース中の冷静な対応力につながります。
今後、その「準備力」をさらに伸ばしていくことで、彼のパフォーマンスはさらに安定し、どんな状況でも自分の力を発揮できる選手になっていくでしょう。
“本物”を目指して走り続けてほしい
卜部選手には「本物のレーサー」になってほしいと願っています。
本物とは、速いクルマを速く走らせるだけでなく、“速くないクルマでも速く走らせることができる”ドライバーのことです。それができれば、どんなチーム、どんな状況でも必要とされ、トップカテゴリーや世界で戦うことができる。そして長くその舞台に留まることができます。彼にはその資質があると感じていますし、だからこそ、今こうして同じチームで戦えていることに意味があると思っています。

レースとは、思い通りにいかないことのほうが多い、厳しい世界です。だからこそ、思い通りにならない現実と向き合い続け、自分の中で噛み砕き、乗り越えていく強さこそが、選手としての価値を高めていく──。
卜部選手は、謙虚に努力をし続けることができる選手です。これから日本を代表するドライバーになってくれることを心から期待しています。